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北朝鮮が、韓国軍の極超音速滑空体の試験成果に疑問を呈した。北朝鮮ミサイル総局のチャン・チャンハ総局長は、韓国軍が公開した写真を根拠に、飛行体が実際に極超音速で飛行したのか疑わしいと主張している。南北が相次いで極超音速兵器の開発成果を公表する中、双方の技術力をめぐる応酬が続いている。
チャン・チャンハ氏は14日、朝鮮中央通信の記者から韓国の極超音速滑空体について質問され、「非常に興味深い写真を私も見た」と回答した。
問題視したのは、韓国軍が公開した、飛行体が海に落下する直前の写真だ。チャン氏は、機体が垂直に突っ込む様子を示した写真について、極超音速飛行に伴う高温にさらされたとは考えにくいほど、表面に焦げ跡がなく、塗装もきれいなままだと指摘した。
そのうえで、試験経験のない人には機体表面の変化が分からないと述べ、「写真は、発表とは異なり、飛行体が極超音速で飛行できなかった可能性を示す証拠になり得る」と主張。韓国側の写真や発表内容が不明確だとして、国防技術の専門家にも疑念を抱かせるだろうとの見方を示した。
一方、各国が極超音速兵器の開発を進める理由について問われると、チャン氏は軍事技術雑誌を読むよう促し、具体的な説明は避けた。
韓国軍は10月8日、独自技術で研究開発を進めている極超音速滑空体の初の試験発射に成功したと発表している。韓国側の説明によると、飛行体は目標高度で推進体から分離した後、計画どおりに極超音速で飛行。低高度で上下左右に不規則な軌道変更を行いながら、指定された目標に正確に着弾したという。
極超音速滑空体は、低い高度で軌道を自在に変えられるため、追跡や迎撃が難しいとされる。南北が開発を急ぐ背景には、こうした兵器の能力が関係している。
北朝鮮も開発を進めている。9月20日には、キム・ジョンウン朝鮮労働党総書記の視察の下、新型の極超音速短距離弾道ミサイル「火星11マ」を試験発射。さらに10月3日には、極超音速中距離戦略ミサイルの試験発射を実施した。
南北双方が試験成果を相次いで公表する中、北朝鮮は韓国側の発表に疑問を投げかけ、自国の技術的優位を印象付けようとしているとみられる。ただし、チャン氏の発言は北朝鮮側の主張であり、韓国軍が発表した試験結果を否定する独立した検証結果が示されたわけではない。
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