中国の台湾軍事侵攻は可能か?日本の安全保障に必要なことを改めて考える

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中国の台湾軍事侵攻は可能か?アメリカはどこまでやる気か

高市総理の発言をうけて、なんかこのまま戦争がはじまるんじゃないかと恐れている人がいる

中国が台湾や沖縄に軍事侵攻・本格的な上陸作戦をやる可能性は何%くらいあるか?

現時点では、明らかにゼロ%
できるわけがない

台湾は島だから、海を超えて攻めなくてはいけない
海を超えて攻めるというのは、非常に大変なこと

陸軍がいくら強くても、船を沈められたら一瞬で全滅
上陸作戦をやるには、絶対的な海軍力・空軍力が必要

中国は大陸国だから、どうしても陸軍に必要な予算が多くなって、海軍をそこまで強化できなかった

歴史的に見ても、中国の王朝が台湾を軍事的に侵攻できた事例は少ない
清朝のときに侵攻しているが、征服したあともあまり台湾に興味無かったらしい

海を超えなきゃいけないとうのが、とてつもない労力

いま中国が台湾を攻めるとして、膨大な犠牲を厭わなければ、
人海戦術で上陸させることだけはできるかも知れない

でも、上陸した跡に陸で戦うために補給を継続しなきゃいけない

最初に上陸すること以上に、補給を継続することのほうが圧倒的に大変

補給が継続できなければ、せっかく上陸させた陸軍も戦えなくて全滅するだけ

■わかりやすい例でいうと日露戦争
日露戦争は、日本が海を超えて大陸の満州で戦った

日露戦争の激戦といえば、まず旅順攻略戦と日本海海戦

旅順というのはロシア軍の軍港
軍港の出口を海軍が封鎖して、ロシア海軍を軍港内に閉じ込めたうえで、陸軍が旅順の要塞を攻略して、軍港内のロシア艦隊を沈めた

そして日本海海戦で、バルチック艦隊を倒した

結局、陸軍が満州で戦い続けるためには、海を超えて補給を継続しなきゃいけないから、
そのためにロシア艦隊を絶対に倒さなきゃいけない

海軍が負けたら、即陸軍も負ける
これが海を超えて戦うことの難しさ

■ヨーロッパでも同じ
第二次大戦で、ドイツ軍は陸戦ではフランスイギリス連合軍をボコボコにして
英仏軍はダンケルクに追い詰められたが、

イギリスが民間船から何からありとあらゆる船を総動員して、40万人をイギリス本国に撤退させた

ドイツ海軍はそれを防ぐことができなかったし、その後にイギリス本国に上陸作戦をすることもできなかった

逆に、イギリスからフランスに上陸するノルマンディー上陸作戦も、ドイツ海軍が海上で防ぐなんてことは全く無理だった

そもそもノルマンディー上陸作戦も、イギリスとアメリカの圧倒的な海軍力がなければ無理だったわけで、
これが海軍国と陸軍国の違い

■東西冷戦期のソ連が一番強かったときでさえ、日本海を超えて日本に攻め込む能力は無かった
のちに情報公開でわかったこと

上陸だけは何とかできるかも知れないけど、補給を継続できるかと考えたらとても無理

■ロシアとか中国とかの大陸の人たちは、
距離が遠くて補給を継続できないということが、どれほど恐ろしいことか、身にしみてわかっている
民族の歴史に刻み込まれている

だから、補給の継続が難しい戦いなんて、どれほど無謀かよくわかってる
アメリカも大陸の国
アメリカ軍が世界最強なのは、世界最大の補給部隊があるから

日本人はそれがわかってないから、補給を軽視してひどい目にあった
だから今中国が海を超えて台湾とか沖縄に攻めてくるって思うのも、日本人の発想

■こう考えていけば、中国に対する日本の防衛を考えたときに、
別に中国軍と完全に対等になろうとする必要はない

中国が日本に攻め込んでこれない軍事バランスを保っていればいいわけで、
現時点でも、中国は沖縄に上陸作戦なんて出来ない

台湾も、国産の潜水艦とか対艦ミサイルを開発していて、中国が海を超えて攻めてこれないだけの戦力を何とか構築しようとしている

この状況で、中国が大規模な上陸作戦をやるのは無理
犠牲が大きすぎるので、中国人民の反発が相当に大きくなる

■余談だが、中国はサッカーが弱い
もはや戦争をできるような国民じゃない

■なんども言ってるように、中国が台湾を取れる方法は、浸透戦術
台湾国内に親中派を育成して、台湾内部から崩壊を起こす

台湾を内乱状態のようにして、
在留中国人の保護を名目に、軍隊を派遣する

そのときには台湾軍は内乱の対処で手一杯になっていて、上陸の阻止はできないし、
外国も、台湾の内乱だから介入できない

あれよあれよという間に、台湾に五星紅旗が経ってしまう

これをやられたら、そもそも日米が介入する暇すらない

中国はこれを狙ってくる

すでに今年の1月に、台湾軍の退役軍人が逮捕される事件が起きている

1月8日共同通信

台湾メディアは8日、台湾の親中派政党トップの退役軍人らが中国側から資金提供を受けて武装部隊をつくることを計画し、
台湾軍の拠点や米国の出先機関などの攻撃目標に関する情報を収集していた疑いがあると伝えた。
検察当局は7人を国家安全法違反罪などで既に起訴した。

中国は台湾軍の退役軍人に対して、ものすごい手厚い接待をするらしい

中国のお得意の戦法で、とにかく持ち上げて、飲ませて食わせて抱かせて、いい気分にさせて親中派にしていく

日本にも、こうやって親中派になった人がやまほどいるでしょ

だから中国の脅威を考えるなら、備えるべきは軍の装備も大事だけど、
スパイ防止体制・
土地取得規制とか不動産取得規制とか、拠点を作らせない活動

経済依存からの脱却

そういう足元の対策が一番大事

■アメリカはどうでるか?
トランプ大統領は、台湾有事に軍事介入するか?に対して一切回答しない

戦略的曖昧性を維持

戦争省のエルブリッジ・コルビー次官は、日本とオーストラリアに、
台湾有事の際の役割を明確にせよと要求

さらに国防費の増額も要求している

コルビー次官は、我々はインド太平洋の同盟国に対して、トランプ大統領が欧州でやったのと同様の対応をすると言ってる

つまり、ウクライナ戦争のためにアメリカのお金で武器を供与することは停止
欧州のお金で、アメリカの武器を買うんであれば売ってあげる
ただ、エスカレートはしないようにということ

東アジアに対しても、日本とか韓国とか台湾が、自分で自分の国を守るためにアメリカの武器が必要だっていうんであれば、
喜んで武器を売りますよ

ただ、アメリカが積極的に最前線で戦うことは期待しないようにという事だろう

トランプの、アメリカ・ファーストからすれば、ある意味当然

日本としては、きびしい状況ではあるけども、逆にチャンスでもある

中国依存からもアメリカ依存からも、抜け出していくしかない

高市総理がどこまで狙ってやったのかわからないが、ここで日中のデカップリングがすすんで、
中国依存から抜け出すようにしていくのはいい方向

その一方で、足元のスパイ防止法とか土地取得規制とかもしっかり進めてもらいたい

ただ自民党自体に親中派が多すぎるし、日中デカップリングは経団連も嫌がるから、限界もあるだろう
減税も積極財政もしないんじゃ、日本経済が弱いままで、結局は対抗できなくなってしまう

高市さんにはできる限り頑張ってほしいけど、自民党のままじゃ無理だろうなってことも織り込んでおいて、
何が何でも高市政権を支持するんだーみたいに盲目になってはいけない

#台湾有事
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