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 令和の代替わりで「 皇嗣こうし 」という新たな身位に就かれた秋篠宮さま。その役割を見つめ直してみた。(編集委員・沖村豪)

黙とう、あえて公表せず

天皇陛下が主催する立皇嗣宣明の儀に臨まれる秋篠宮さま(2020年11月、皇居・宮殿「松の間」で)

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 沖縄戦の終結、広島と長崎への原爆投下、終戦という、先の大戦の節目を示す「四つの日」。天皇、上皇の両家の黙とうは発表されるが、秋篠宮家はない。

 側近は「平成から黙とうされているが、秋篠宮さまのお考えであえて公表していない」と説明する。過去の大きな災害や事故で、国民が犠牲になった日に手を合わせる姿を目にした職員もいるが、そうした習慣も公にされずにきた。

 「象徴の地位にある方々と自分の役割は違うとお考えなのだろう」と宮内庁幹部は推察する。元側近も同じ意見だ。儀式の所作について秋篠宮さまから「天皇のお供の時はそのつもりでただ前を見て進む」と聞き、身位に向き合う秘めた自覚を知ったという。

立皇嗣の儀式 慎重さ伝わるお言葉

 こうした姿勢は 立皇嗣りっこうし の儀式にも表れていた。秋篠宮さまは「立皇嗣宣明の儀をあげていただき、誠に畏れ多いことでございます」と述べられた。 立太子りったいし 宣明の儀で「誠に身の引きしまる思い」と明かされた天皇陛下と比べ、慎重さを感じさせるお言葉だった。

 54歳という当時の年齢を捉え、「将来の即位に消極的だ」といった臆測も流れた。国学院大講師高森 明勅あきのり 氏(皇室研究)は「儀式で皇位継承順位1位を宣言しても、法制上は、天皇家が男子を得れば2位になる非確定的な立場を自覚したお言葉だが、世間には真意が伝わりにくかったかもしれない」と指摘する。

◆平成の立太子と令和の立皇嗣の儀式のお言葉
・「立太子宣明の儀が行われ、誠に身の引きしまる思いであります。皇太子としての責務の重大さを思い、力を尽くしてその務めを果たしてまいります」(1991年2月23日、天皇陛下31歳)
・「立皇嗣宣明の儀をあげていただき、誠に畏れ多いことでございます。皇嗣としての責務に深く思いを致し、務めを果たしてまいりたく存じます」(2020年11月8日、秋篠宮さま54歳)

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