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今では貧困、飢餓、ミサイル…そんなネガティブなイメージばかりが先行する「北朝鮮」。
けれども、かつてこの国は“豊かさ”の象徴とすら言われていた時代があったことをご存知でしょうか？
今回の動画では、現代の私たちが想像もしない「かつての北朝鮮の繁栄」にスポットを当て、その輝きと没落、そしてそこに隠された“闇”に迫ります。
1953年、朝鮮戦争が休戦を迎え、国土が焦土と化していた頃、北朝鮮は驚異的なスピードで再建を始めます。
東側陣営の一員として、ソ連と中国から膨大な援助を受け、次々にインフラを復旧。道路、鉄道、発電所、工場…それらが瞬く間に整備され、当時の韓国を大きく引き離す工業力を築いていきました。
首都・平壌では、壮大なビル群、広い道路、清潔な地下鉄、整った教育と医療体制…まるでSF映画のような近未来都市が実在していたのです。
社会主義国らしく“教育・医療はすべて無償”で、失業率はゼロ。貧困層すら存在しないと言われた時代。韓国と比べても北朝鮮のほうが経済的に優位で、「統一するなら北主導で」と語られるほどでした。
工業製品の質も高く、特に機械・兵器・繊維といった分野では“北朝鮮ブランド”が世界中の社会主義国家に輸出されていました。
「北朝鮮製＝信頼の証」とされる時代が、本当に存在していたのです。
では、なぜそんな国が今や崩壊寸前のような姿に成り果てたのか？
そこには、一見して“自信に満ちた国家”が陥った、いくつもの“罠”が存在していました。
最大の原因は、金日成が掲げた「主体思想（チュチェ）」です。
この思想のもと、北朝鮮は自力で全てをまかなおうとし、外国からの支援や技術導入を拒むようになっていきます。
その結果、世界の技術革新から取り残され、1980年代に入ると急激に経済の足並みが鈍り始めます。
一方、韓国はアメリカや日本からの支援を受け、輸出産業にシフト。
サムスン、現代などの巨大企業が成長し、「漢江の奇跡」と呼ばれる経済ブームを巻き起こします。
かつて「下」だった韓国に、完全に追い抜かれるのです。
そして1991年、北朝鮮にとって“死刑宣告”とも言える出来事が起こります。
ソ連の崩壊です。これにより、最大の援助国であったソ連からの燃料・食料・資金の供給が断たれ、北朝鮮は瞬く間に経済危機に陥ります。
1990年代半ば、「苦難の行軍」と呼ばれる飢餓時代が到来。
数百万人が命を落としたともいわれ、子供たちは道路に倒れ、国民は草や泥で空腹をしのぐという、まさに地獄のような現実が広がります。
にもかかわらず、北朝鮮は核開発を進め、国際社会からさらなる経済制裁を受けることになります。
「軍事力こそが生き残りの道」と信じた金正日、そしてその路線を継承した金正恩。
この悪循環は今なお続いています。
私たちがニュースで目にする「ミサイルを撃つ北朝鮮」や「脱北者の悲劇」の裏には、かつて“世界が憧れた理想国家”だったという、もう一つの顔があったのです。
動画の中では、当時の写真、映像資料、脱北者の証言をもとに、その知られざる黄金時代と転落のリアルを分かりやすく解説しています。
また、「もしあのまま経済開放が進んでいれば？」という“ありえた未来”にも触れ、北朝鮮の本質に迫っていきます。
あなたはこの動画を見終わったとき、きっと「北朝鮮」に対する見方が180度変わるはずです。
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