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ドイツのSaxonQが室温で動作するダイヤモンド量子コンピュータで、量子探索の代表的な手順「グローバーのアルゴリズム」を実行し、その成果を論文で公開しました。3個の量子ビットを使用し、8通りの中から正解を77.3%の確率で特定することに成功。これは、通常極低温での動作が求められる量子コンピュータが、室温環境でも教科書通りの量子アルゴリズムを正しく実行できる可能性を示します。今回の実験は、計算の「速さ」を実証するものではなく、「量子らしい動きが起きているか」を確認するものです。グローバーのアルゴリズムは、探し物の確率を少しずつ増幅させる「干渉」を応用したものです。装置にはダイヤモンド中のNV中心近くの原子核スピンが利用されました。論文は古典的な方法の上限をはっきり上回る結果を示していますが、3量子ビットという規模は古典計算機で容易に再現でき、実用的な高速化には至っていません。また、論文は査読前のプレプリントであり、使用装置は前世代のものです。ダイヤモンド方式は量子ビットの増大に課題を抱えますが、日本の素材技術との関連性も示唆されています。
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