ガザ戦闘3年、戻った住民が見た街の現実「地図から消されたよう」人口9割が避難する現状

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ガザで続く戦闘は、住民の生活だけでなく、子どもたちの未来にも大きな影響を及ぼしています。

2025年8月、3年ぶりにガザへ戻ったアフマド・シカリさんは、南部ラファの街をバスの窓から見て、変わり果てた光景に言葉を失いました。家や道路、木々の姿はほとんどなく、「人の暮らしも草木の命も、全て消えてしまったようだ」と語りました。

シカリさんは2023年9月からイスラエル北部で建設作業員として働いていましたが、翌月にイスラム主義組織ハマスによる越境攻撃が発生すると、ヨルダン川西岸北部に身を隠しました。その後、2025年7月にイスラエル軍の急襲を受け、翌月ガザへ送還されました。

南部ハンユニスの避難用テントで待っていた妻と11歳の娘ラザンさんとの再会。しかし、そこに6人の子どもたちの姿はありませんでした。

2023年12月、家族が避難していたガザ市の親類宅にイスラエル軍の爆弾が直撃し、生後2か月の娘から16歳の長男まで、6人が命を奪われました。シカリさんは現在も子どもたちの墓を訪れることができない状況にあります。

「私たちはイスラエルが言うような『人間の顔をした獣(けだもの)』ではない。尊厳を持って平和に暮らすことを願う人だ」

シカリさんは涙を流しながら、こう訴えました。

国連によると、ガザでは7万4000人以上が命を奪われ、人口の約9割にあたる約190万人が避難を余儀なくされています。長期化する戦闘は、子どもたちから教育を受ける機会も奪っています。

南部ハンユニスに暮らす13歳のファディ・オウェイダ君もその一人です。学校へ通えなくなった現在、街角で紅茶を売り、5人のきょうだいがいる家庭を支えています。

2023年12月、暮らしていた地域がイスラエル軍に制圧され、海岸沿いのテントへ避難しました。朝早くから水をくみ、拾ったまきで湯を沸かし、1杯1シェケルの紅茶を1日に約20杯販売しています。

「飢え死にしないために働いている」

ファディ君はそう話し、学ぶはずだった日々は仕事に追われる生活へ変わりました。

国連によると、ガザでは約20万人の子どもが学習の機会を失っているとされています。戦闘による被害は、現在の生活だけでなく、子どもたちの将来にも影響を残しています。

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