パドヴァ大学とThinkQuantum、18kmの自由空間量子鍵配送を室温検出器で実証

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イタリアの研究チームが、山から街へ18kmの距離、空気中を通して「盗聴を必ず検知できる暗号鍵」である量子鍵配送(QKD)を送ることに成功しました。本研究で新しいのは、これまで極低温が必要だった単一光子検出器を「室温」で動作させたことです。これにより、装置の小型化・低コスト化・省電力化が進み、量子技術の普及に大きく貢献する可能性を秘めています。QKDは、光子の特性を利用し、鍵が盗聴された場合にその痕跡を必ず検出する技術です。将来、量子コンピュータによって現在の暗号が破られる脅威に対し、数学ではなく物理法則そのもので安全を確保する手段として注目されています。今回の実験では、空気の揺らぎを補償光学で克服。ただし、鍵の生成速度は毎秒200ビットと非常に遅く、通信そのものには使わず鍵の配送に特化します。また18kmという距離は実用網としてはまだ短く、長期運用や悪天候下での検証は今後の課題です。この成果は、欧州の量子通信インフラ計画や衛星量子通信の予行演習としての側面も持ちます。

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