異常気象のメカニズム解明に?福井県にある“奇跡の湖”で縞模様の地層「年縞」の調査進む (2025年7月16日)

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福井県にある「奇跡の湖」。この湖を調べると異常気象のメカニズムがわかるかもしれません。

 福井県若狭町にある水月湖。この静かな湖で今、11年ぶりの調査が進められています。

 (記者リポート)「湖の底、約70m分の地層を採掘する作業が行われています」

 パイプを差し込んで取り出しているのは湖の底に長い年月をかけて積もってできた縞模様の地層、「年縞」と呼ばれるものです。1年分の厚みは、平均0.7ミリです。

 なぜ縞模様になるのか?春から秋に積もる物は花粉やプランクトンの死がいなどを含んでいるため黒く、冬は、黄砂などを含んでいるため白くなります。そのため、木の年輪のように縞模様となります。

 水月湖は流れ込む大きな川がなく、周りの山が風を遮ることなどから湖の水がかき混ぜられにくいため、役7万年分もの年縞が残っていて「奇跡の湖」と呼ばれているのです。年縞に含まれる花粉の種類や割合から、周りにどのような木が多かったかを分析することでその時代の気候が推定されてきました。水月湖の周辺は、旧石器時代は、寒冷な北海道・知床半島の気候。縄文時代は、温暖な九州南部の気候だったことが分かっています。

 11年ぶりの調査。明らかにしたいのは、過去にあった「暴れる気候」。翌年の天候の予想がつかず、農作物にも大きな影響があり、私たちの生活が成り立たなくなるような気候です。この日、採取したのは、約1万年前の年縞。この時代も、「暴れる気候」だった可能性があります。

 近年の異常気象は、「暴れる気候」の前兆なのか?プロジェクトチームは、年縞から「暴れる気候」のメカニズムなどを明らかにしたいといいます。

 (山形大学学術研究院 山田圭太郎講師)「過去の人類は気候変動にどうやって向き合ってきたのかを解明できれば」

 湖の底の縞模様。異常気象のメカニズム解明のヒントになるかもしれません。

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