西側製自走砲はウクライナでの砲撃頻度で砲身が摩耗!パーツも不足し、稼働率が低下

西側製自走砲はウクライナでの砲撃頻度で砲身が摩耗!パーツも不足し、稼働率が低下

ウクライナに供与されている西側製の155mm自走榴弾砲。長い射程に精度の高い砲撃でロシア軍を苦しめていますが、砲撃の応酬となっているウクライナの戦場では射撃頻度が想定を上回っており、砲身が摩耗、パーツ不足に陥っており、稼働率が低下しています。

ドイツメディアのビルトが関係者の話として報じたところによると、ドイツ、イタリア、オランダがウクライナに供給している155mm自走榴弾砲のほとんどが砲身の磨耗や部品不足で使用不能になっています。そのため多くの西側製自走砲が現状、長い間使用できなくなっています。ウクライナ軍は、西側の自走砲は技術的には進んでいるものの、ロシア軍との激しい砲撃の応酬には適していないと述べており、あるウクライナ軍兵士は「これは優れたシステムだが、砲身の磨耗は非常に深刻だ。一定期間使用した後、交換する必要があると報告した」と語っています。砲身の問題は自走砲の供与が始まった2022年には存在していましたが、2年経った今も状況は改善されていません。ウクライナではNATOが想定していた3~4倍の強度で砲撃が行われており、部品の生産と供給が追い付いていません。冷戦後のNATOは第一次大戦・第二次大戦時のような激しい砲撃の応酬が現代の戦争で起きるとは想定していなく、砲撃頻度よりも長射程と精密さに重点を置いていました。

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