【8月21日ウクライナ情勢 概要】
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0:00 はじめに
0:34 ウクライナ戦況の全般的な事柄
1:48 ウクライナ情勢、ロシア情勢ニュース
2:00 ロシア司令官「特別軍事作戦?あと3か月で終了だ」
2:44 ロシアの失業者 クルスクの塹壕掘りに事実上強制
4:02 ロシアの物価71%上昇 専門家「打つ手なし」
4:52 各地域の戦況
5:09 ロシア領内クルスク方面、ウクライナ・ハルキウ方面の戦況
13:55 北東部 ルハンスク州 東部 バフムト方面 ハルキウ テルニー チャシフヤールの戦況
15:14 南東部 ドネツク州アウディーイウカ、マリンカ方面の戦況
16:38 南部 ザポリージャ州 ヘルソン州、ロボチネ、クリンキーの戦況
#ウクライナ戦況
#ロシア軍
#プーチン大統領
マスコミが絶対に伝えない最新のウクライナ戦況を地図を使ってわかりやすく解説!1日2回戦況を更新しています。
ウクライナ軍参謀本部、最新のISW、最新の防衛研究、最新の防衛関係サイト、ツイッター、テレグラムのレポートを中心に日本語でまとめています。
●過去の動画は再生リストから
●英語版
https://www.youtube.com/@UkraineMilitaryMapSumaito/videos
■より快適に見るには
・公開時間は日によって異なります。チャンネル登録して通知をON
・赤:ロシア軍 青:ウクライナ軍 オレンジ:係争中
・地図の下に縮尺、一辺10kmの正方形が所々あります
●ウクラ軍の損失は?
データ非公表 損失比から推定
●noteに内容を全文掲載
https://note.com/sumaitotoushi/
■Materials
OST of WoWP, WoT, WoWs – Wargaming.net
利用は規約に沿って確認の上行っています。
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ウクライナ情勢に関するニュースを厳選して、
簡単にお伝えします
YouTubeのチャプター機能で必要なところを見ることもできます
1番目
最近登場回数が増えてきたチェチェンのアフマト部隊のアラウディノフ司令官は、
中国のジャーナリストのインタビューに答えました
インタビューでは、
「ロシア軍がクルスクの状況をどのくらい早く安定化させるつもりか?」との質問に対し、
「今後2,3か月以内に特別軍事作戦が終了すると思います
クルスクだけでなく、
北部軍管区全体で終了することになるでしょう」と述べ、
戦争自体が終結する見込みであることを述べました
特別軍事作戦が今年中に終了することについては、
チェチェンのカディロフもロシア国営テレビで述べています
2番目
ロシアでは、
職業安定所に登録した失業者にロシア軍の仕事を紹介しはじめました
ロシアでは失業者が職業安定所に登録すると、
男性は自動的にロシア軍の入隊局に情報が転送され、
ロシア軍の仕事が紹介されるようになったとのことです
紹介される仕事は様々ですが、
ある失業者はクルスクで塹壕を掘ったり、
砲撃のがれきを撤去する仕事が紹介され、
期間は2週間、
食事と宿泊付きで1日あたり8000から1万ルーブルになるとのことです
ちなみにロシアの平均給与が4万6千ルーブルですので、
1週間で平均の月給分を稼ぐことができる割のいい仕事です
そして失業者はロシア国防省の仕事を2度断ると、
失業給付が受けられなくなるとのことで、
ロシア軍の仕事につくよう圧力がかけられています
これについて統一ロシアの国会議員のイワノフ氏は、
「企業経営者からは人材不足が深刻だとの話を聞いており、
労働者を動員するよりも、
失業者を特別軍事作戦に参加させるのは理にかなっている」と理解を示しました
3番目
ロシアがキーウに侵攻した2022年2月以来、
ロシアの物価は70%の上昇を記録しました
調査会社ロミールによると、
食品、
衣料品などの日用品の価格指数は227.5となり、
特別軍事作戦が始まった一昨年2月と比較すると71%上昇したことになります
これは、
政府統計よりもはるかに高く、
ロシア中央銀行はインフレ抑制のために政策金利を20%に引上げる姿勢を見せています
しかし経済学者のズバレビッチ氏によると、
「予算が国防費に注入されている限り、
インフレの沈静化は非常に難しいだろう」と述べました
■それでは、
各地域の戦況です
戦況の変化のあるところを中心にお伝えします
その変化は大画面で
フルスクリーン表示にしていただくと、
日付とともに追いかけることができます
●北東部 クルスク方面、
ハルキウ方面
8月6日にウクライナ軍が
クルスクに侵攻してから14日となりました
○クルスク方面
作戦に影響を与えるクルスクの天気は、
はれ
最低気温18度、
最高気温34度
今日の天気予報も、
はれとなっています
この方面ではウクライナ軍が
大きく前進したことが判明しました
ウクライナ軍のシルスキー最高司令官は、
クルスクの支配地域が1263平方キロに拡大し、
93の集落を制圧したと発表しました
同時に地図を公開し、
解像度が低いのではっきりしませんが、
お伝えしている戦況図よりも
いくぶん広い範囲でウクライナ軍が
占領している模様です
一方RBCがロシア軍情報筋として伝える所では、
プーチン大統領は10月1日までに
ウクライナ軍をクルスクから撤退させるよう
命令したと伝えられています
ただし条件があり、
ロシアが攻勢をかけているポクロフスクと
トレツクから部隊は撤退させないよう
注文がついたとのことです
従ってザポリージャ、
ヘルソン方面から数千名が引き抜かれて
クルスクに移される模様で、
そうなると引き抜かれた方面の防衛が
手薄になるという問題があります
○グルジヴォ方面
この方面でロシア軍は実質的に包囲され、
空挺部隊700-800名を含め、
ビルド紙によると旅団規模で最大3000人程度が
分断された可能性があると伝えています
ビルド紙の軍事専門家は、
「ロシア軍に残された選択肢は、
この地域を防衛するために戦うか、
撤退するか、
降伏するかだ
どの選択肢もロシア軍に致命的となる」と述べました
そして位置情報付きの映像によると、
昨日の動画でお伝えしたセイム川に架かる
舟橋の1つがウクライナ軍のドローンに破壊されました
ご覧いただいているのはウクライナ側のもので、
舟橋が消え、
少し離れたところが焼けたような変化が見られます
戦況図では、
そのばしょに印をつけておきました
○コレネヴォ方面
この方面ではウクライナ軍が包囲した地域に
向かってわずかずつ前進しています
1番目
位置情報付きの映像によると、
国境から7キロのクルバキの南の
地図で示した場所にいるロシア軍を
ウクライナ軍のドローンが攻撃をおこなっていて、
この場所が
ロシア軍の最前線となっていることがわかります
ご覧いただいているのはウクライナ軍のもので、
ロシア軍の第155空挺旅団がいる建物を
観察している所となっています
クルバキはロシア軍の支配地として、
その東側をウクライナ軍が占領したとして
この付近の戦況図を更新しました
面積は32平方キロほどになります
2番目
また複数の情報を総合すると、
ウクライナ軍はクラスノオチャブリスコエの町を占領し、
セイム川に到達しました
これにより、
「グルジヴォの大釜」と呼ばれる
ロシア軍の包囲が完成したことになります
その範囲を係争地からウクライナ軍が
占領したとして戦況図を更新しました
面積は、
コロネヴォの郊外も含めて
およそ18平方キロ程度になります
3番目
コロネヴォでは、
地上戦となっています
情報戦も活発で、
ロシア軍はコロネヴォの町が
平静であることを主張しています
写真は市街地を通る主要な道路と鉄道が交差する
踏切の様子となっています
地上戦は町を通るコレフナ川を
挟んだ戦いとなっていて、
位置情報付きの映像によると、
ロシア軍のバンが地図の場所を走行して
地雷を踏んで撃退されたほか、
反対にウクライナ軍の装甲車両が
ロシア軍の砲撃で損傷した情報があります
一方、
ウクライナ軍は北側から攻撃を仕掛けている情報も
引き続き存在し、
軍事専門家のコバレンコ氏は、
「ウクライナ軍はコレネヴォを包囲し、
近々30平方キロが
ウクライナ軍の占領地に加わるだろう」
と分析しました
マラヤロクニャ方面
この方面でも引き続きロシア軍は後退し、
ウクライナ軍が前進しています
1番目
昨日の動画で
ウクライナ軍が占領したとお伝えしたオルゴフカでは、
ウクライナ軍がさらに前進し、
東はクレミアノエ、
ジュラヴリから西はアレクサンドロフカの
手前の鉄道まで前進したことが判明しましたので、
その範囲をウクライナ軍が占領したとして
戦況図を更新しました
こちらの面積は120平方キロほどになります
2番目
またウクライナ軍はマラヤロクニャから
北に15キロのカウチュクに攻撃をおこない、
郊外の森林で防衛のために配置されていた
ロシア軍の第810海兵旅団と地上戦となりました
そして複数の情報によるとロシア軍の
第810海兵旅団は大損害をこうむり、
壊滅した模様です
この第810海兵旅団は黒海艦隊に所属し、
クリミアのセヴァストポリを拠点とした
海兵隊のエリート部隊でしたが、
最近だけでもハルキウ、
ザポリージャ、
ヘルソンなど様々な戦線に投入され、
そのたびごとにウクライナ軍に
壊滅させられた部隊となっています
これを取り上げたロシアの軍事ブロガーは、
「部隊は混乱して
200人から300人ほどの死傷者が発生した
我々は復讐するつもりだ」と告げました
戦況図ではカウチュクの東の郊外の森林まで
ウクライナ軍が占領したとして戦況図を更新しました
面積は40平方キロほどになります
3番目
またウクライナ軍は
マラヤロクニャの東にある
ロスコエポロチノエでも前進し、
位置情報付きの映像によると
ロシア軍が地図の場所で空爆をおこなっていることから、
この付近が
ウクライナ軍の支配下にあることが確認できます
ご覧いただいているのはロシア側の撮影したもので、
地図の場所付近の様子となっています
ウクライナ軍はその4キロ先のネチャエフまで
前進したとして戦況図を更新しました
面積は45平方キロほどになります
○スジャ方面
この方面でもウクライナ軍が前進しています
そのうちスジャの北東10キロにあるマルティノフカでは、
位置情報付きの映像によると、
ウクライナ軍がロシア軍を押し込んで前進し、
ロシア軍を掃討して占領しました
その後ロシア軍は奪われた陣地に対し砲撃しています
ご覧いただいているのは
チェチェンのアフマト部隊のもので、
地図で示した場所の様子となっています
この付近をロシア軍の支配地から
ウクライナ軍が占領したとして戦況図を更新しました
面積は11平方キロほどになります
○ギリ方面
今までプレフォボ方面としていましたが、
ウクライナ軍が前進したことに伴い、
呼び方を変えました
この方面でウクライナ軍はギリまで伸ばした前線を
スパルノエまで後退させ、
再度郊外から攻撃を始めた模様です
そのスパルノエでは、
位置情報付きの映像によるとロシア軍が
ドローンで集落を攻撃していることから、
この場所が最前線となったことがわかります
ご覧いただいているのはロシア側のもので、
地図で示した場所付近のウクライナ軍の活動を
観察している様子となっています
この場所までウクライナ軍の占領地を
縮小させて戦況図を更新しました
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