0:00 はじめに
0:28 ウクライナ情勢の全般的な事柄
1:43 ウクライナとロシア情勢ニュース
1:53 トランプ大統領「ロシアにNATO攻撃をおすすめ」
2:54 ウクライナますます困難に直面 西側とアメリカ当局者の戦況評価
3:24 ウクライナ難民1000万人発生を予測
4:22 各地域の戦況
4:30 北東部 ルハンスク州 東部 バフムト方面の戦況
6:20 南東部 ドネツク州アウディーイウカ、マリンカ方面の戦況
11:47 南部 ザポリージャ州ヴェルボヴェ、ロボチネの戦況
12:02 南部 ヘルソン州クリンキーの戦況
12:38 ロシア人自らを侵略者とテレビで発言
13:17 アメリカ上院ウクライナ資金支援採決へ
#ウクライナ戦況
#ロシア軍
#プーチン大統領
マスコミが絶対に伝えない最新のウクライナ戦況を地図を使ってわかりやすく解説!1日2回戦況を更新しています。
ウクライナ軍参謀本部、最新のISW、最新の防衛研究、最新の防衛関係サイト、ツイッター、テレグラムのレポートを中心に日本語でまとめています。
●過去の動画は再生リストへ
■より快適に見るには
・公開時間は日によって異なります。チャンネル登録して通知をON
・赤:ロシア軍側 青:ウクライナ軍側 オレンジ:係争中
・一辺10kmの正方形が所々あります
・畑の大きさ:1kmX1.6kmほど
●距離
スバトボ・クレミンナ45km/クレミンナ・バフムト55km/バフムト・ドネツク65km/ドネツク・マリウポリ100km/マリウポリ・メルトポリ170km/メルトポリ・ヘルソン200km
●ウクラ軍の損失は?
データ非公表で不明
●noteに内容を日本語、英語、ウクライナ語で掲載
https://note.com/sumaitotoushi/
■Materials
OST of WoWP, WoT, WoWs – Wargaming.net
利用は規約に沿って確認の上行っています。
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ウクライナ情勢
ロシアがキーウに侵攻してから718日となりました
まずは全般的な事柄です
ウクライナ軍の参謀本部によると、
ロシア軍の損失は、
兵士980名
戦車9両
装甲戦闘車21両
砲24門
ドローン26機
その他車両31両
となっています
戦線全体で、一日で98回の地上戦の報告がありました
アウディーイウカでは重大な状況となってきました
そして、視覚的に確認できるウクライナ軍の装備の損失数とロシア軍の装備の損失数の比率は、1対3.2で、
ウクライナ側の損失数に比べロシア側はその3.2倍となります
ロシア側の損失は民生用のバン、軍用トラックが多く、
ロシア軍はアウディーイウカで歩兵を積極的に前線に送り込んできます
対するウクライナ側は戦車がやや目立ちます
■ウクライナ情勢に関するニュースを簡単にお伝えします
YouTubeのチャプター機能で必要なところを見ることもできます
1番目
最近のトランプ元大統領の演説では、
「ロシアがNATO加盟国を攻撃しても反対せず、
逆にロシアに攻撃するようおすすめする」との発言が注目されましたが、
その後ウクライナに対する資金支援についても発言がありました
共和党の指名候補争いで事実上の独走態勢にあるトランプ候補はサウスカロライナ州の選挙集会で、
ウクライナに対する資金支援法案に反対し、
「戦争は私が決着させる」と発言しました
また、防衛に十分な支出をしていない国に対しては「ロシアに対し、
望むことは何でもさせるよう支持する」と返答しました
これに対しホワイトハウスのベイツ報道官は、「ヒドい、根拠がない」と述べ、
「殺人政権による侵略の奨励は米国の安全保障に直接の脅威となる」と述べました
2番目
ニューヨークタイムズは、ウクライナの戦況について西側やアメリカ当局者の評価をまとめました
それによると、アメリカの支援がなければ、
来月までにはウクライナが局地的に反撃をおこなうのは難しくなり、
夏の初めにはロシアの攻撃を撃退することもできなくなり、
今年後半には「連鎖的崩壊」を起こす可能性があると警告しています
3番目
一方ドイツのヴェルト紙は、
ドイツ政府の最悪のシナリオとして、
ウクライナが崩壊した場合、
1000万人の難民が発生し、
ほとんどは西ヨーロッパ、特にドイツに流入するだろうと予測し、
取材に応じたドイツ内務省の関係者は「これ以上は予測したくない」と述べました
ウクライナの人口はざっと5000万人ですが、国連難民機関によると、ロシアによるキーウ侵攻以来、すでに600万人がウクライナ国外に避難し、また国内の比較的安全なところに避難した人も数百万人いるとしています
ドイツの政党CDUの政治家で難民問題に詳しいキーゼヴェッター氏は、
「我々EUがウクライナ支援を大きく拡大させることができなければ、
NATOに戦火が拡大し、1000万人の難民どころではないだろう」と語りました
■それでは、各地域の戦況です
戦況の変化のあるところをお伝えします
●北東部 ルハンスク州方面
●東部 バフムト方面
ハルキウ、クピャンスクから
スバトベ・クレミンナ線、
シベルスク周辺からバフムト方面の
戦況についてお伝えします
この方面でロシア軍は、
テルニー、
ビロホリフカを中心に6回、
バフムト方面では14回
攻撃をおこないました
○クピャンスク方面
マキイウカの北にある
ノヴォヴォディアネでは、
位置情報付きの映像によると、
ウクライナ軍がゼレベツ川に向けて前進し、
陣地戦を制してロシア軍を
後退させました
ロシア軍が砲撃とドローンを使って
反撃をおこなっていることから
判明しました
この範囲をロシア軍占領地から
一部ウクライナ軍が奪還したとして
戦況図を更新しました
お見せしているのはロシア側のもので、
戦況図付近の様子となっています
面積は1.3平方キロほどになります
○スバトベ・クレミンナ線
ロシア軍はテルニー、
ヤンポリフカに向けて機甲部隊を
前進させましたが、
ウクライナ軍の地雷、
砲撃で殲滅しました
お見せしているのはウクライナ側のもので、
ヤンポリフカの東の2月5日と同じ場所で
ロシア軍の装甲車両が
前進している様子となっています
戦況図に変更はありません
それ以外のシンキフカ、
バフムト方面ではロシア軍の攻撃は
ウクライナ軍が撃退し、
戦況図に変更のある情報はありませんでした
●南東部 ドネツク州
アウディーイウカの天気は雨
最低気温は6度、最高気温は8度
今日の天気は、くもりの予報となっています
アウディーイウカ、
マリンカ、
ブフレダール方面の戦況について
お伝えします
○マヨルスク方面
ここ最近お伝えしている
ニウヨークの東にある変電所では、
おとといの動画でウクライナ軍が
鉄塔に旗を掲げたとお伝えしましたが、
ロシア軍は予想通りその旗を取りに来て占領し、
ウクライナ軍はドローンで
ロシア軍の戦力を削っています
この付近を係争地から
ロシア軍占領地として戦況図を更新しました
○アウディーイウカ方面
ロシア軍はこの方面に30回以上
攻撃をおこないました
アウディーイウカでは砲弾が不足するなか、
ロシア軍がわずかずつ前進し、
状況はウクライナ軍にとって
危機的となっています
1番目
最大の争点となっている石炭工場の東から南東の住宅地では、
ウクライナ側からの映像の公開がないようで、
複数の情報を総合するしかありませんが、
ロシア軍はわずかに前進しています
ロシア軍は突撃のほか、
歩兵に続いて装甲車両を投入し、
前進を確実なものにしようとしています
戦況図ではロシア軍は石炭工場の南で
ウクライナ軍の防衛線となっていた
鉄道をわたり、
バス車両基地の東の住宅地を
占領しはじめています
また、その一部はバス車両基地の
南の街区にも浸透し、
空爆をおこなったあと、
アウディーイウカの補給線となる
工業道路から300メートル付近にまで
到達した模様です
現在バス基地を巡って
戦闘となっていますが、
ロシア軍はバス基地を迂回して前進していて、
ウクライナ側にとって
困難な状況となっています
その範囲を係争地から
ロシア軍占領地として戦況図を更新しました
2番目
またロシア軍は、
その東の住宅地でも攻撃を仕掛け、
ウクライナ軍はその前進を阻止していますが、
すべての攻撃軸で対応できず、
兵力が十分でない戦線では
ロシア軍の前進を許しています
ロシア軍は園芸店の東で
前進したと判断して、
この場所を係争地から
ロシア軍占領地に戦況図を更新しました
3番目
ツァルスカオホタのレストランから
通じる住宅地では、
ウクライナ軍がロシア軍の前進を
阻止していますが、
ロシア軍は攻撃の方向を西に変え、
T0505号線沿いの住宅地に入り、
攻撃を開始しました
これがウクライナ軍にとって
予想外の攻撃となり、
ロシア軍は住宅地の一部で拠点化しました
この付近をウクライナ軍の支配地から
ロシア軍占領地に一部戦況図を更新しました
4番目
さらにその西のオピトネでは、
この日のロシア軍の攻撃で
ウクライナ軍は後退し、
畑1枚から2枚ほど前進しました
その範囲を係争地から
ロシア軍占領地に戦況図を更新しました
面積は0.5平方キロほどになります
少し地図を引いて説明すると、
オピトネからアウディーイウカの方向には、
畑が広がるだけで防衛線などの
大きな障害がなく、
これにより小規模な突出部ができるほか、
アウディーイウカは北と南からの
脅威にさらされ、
住宅地東側の大きな突出部がさらに
危険にさらされることになります
4番目
ペルヴォマイスケでは、
ロシア軍は市街地に入り、
市街戦で3つの攻撃軸で前進し、
約700メートル前進しました
ウクライナ軍は後退しながら
ロシア軍の戦力を削っていますが、
進軍を食い止めることは
できていない模様です
その範囲を係争地から
ロシア軍占領地として戦況図を更新しました
こちらも戦線が北のヴォジャネからの
攻撃軸と合流しつつあり、
ウクライナ軍には厳しい展開が続きます
○マリンカ方面
この方面では、
ロシア軍は35回攻撃をおこないました
焦点となっているのは
ノヴォミハイリフカの市街地とその南で、
市街地ではロシア軍の繰り返しの攻撃を
ウクライナ軍が撃退していますが、
南の郊外、ソロドケの西では、
ロシア軍が川を越えてわずかに前進し、
その範囲を係争地から
ロシア軍の占領地として戦況図を更新しました
●南部 ザポリージャ州
この方面でロシア軍はヴェルボヴェ、
ロボチネで2回攻撃をおこない、
こちらはウクライナ軍が撃退し、
戦況図には変更はありません
●南部 ヘルソン州
この方面でロシア軍はクリンキーでは2回
攻撃をおこないましたがこちらは成果が出ず、
反対に位置情報付きの映像では、
ウクライナ軍が
橋頭堡を拡大させたことが判明しました
お見せしているのはロシア側のもので、
多連装ロケットでウクライナ軍の
集結地に対し攻撃を
おこなっているところとなっています
その範囲をロシア軍占領地と係争地から
ウクライナ軍が奪還したとして
戦況図を更新しました
■その他
ロシアの評論家
セルゲイマルダン氏という人物は、
ロシア国営テレビのトーク番組に出演し、
その中で「ロシア国民は侵略者であり、
極めて邪悪で残酷な人間だ
ロシア人は反省せず、
罪悪感も感じないが、
それはいつか何かの形で
返ってくる」と述べ、
そこで発言が遮られました
ニューズウィークでは、
ロシア人が政府や軍にとどまらず、
自らを侵略者と認めるのは
非常に珍しいこととして
これを取り上げました
今日は以上です
ご視聴いただきありがとうございました
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