ウクライナ出身のミス日本「違うという意見も尊重」受賞後1週間の心境と今後の目標【もっと知りたい!】【グッド!モーニング】(2024年1月29日)

ウクライナ出身のミス日本「違うという意見も尊重」受賞後1週間の心境と今後の目標【もっと知りたい!】【グッド!モーニング】(2024年1月29日)

 「日本らしい美しさとは何なのか」という議論が国内で巻き起こり、海外も注目しています。その中心にいるのが、ミス日本コンテストでグランプリに輝いたウクライナ出身の26歳の女性です。何が起きているのか、女性が番組の取材に応じ、その思いを語ってくれました。

■カロリーナさん「日本人として認められたという気持ち」

椎野カロリーナさん(26)
「この辺は、目をつむってても歩けると思います」

 東京・渋谷区のキャットストリートを颯爽(さっそう)と歩くこの女性。

カロリーナさん
「靴ひもほどけちゃいました。結んでいいですか」

 日本語も流暢(りゅうちょう)です。

ミス日本コンテスト
「ミス日本グランプリは…椎野カロリーナさんです」

 22日に行われた「ミス日本コンテスト」で、12人のファイナリストの中からグランプリに選ばれた椎野カロリーナさんです。

カロリーナさん(22日)
「やっぱり人種の壁というものもあり、日本人として生きてはいますが、なかなか受け入れてもらえないことも多くあった中で、本当に日本人として認められたという気持ちで、感謝の気持ちでいっぱいです」

 カロリーナさんは両親ともにウクライナ人。ウクライナで生まれましたが、母が日本人男性と再婚したことを機に5歳の時に来日。20年以上、日本で過ごしてきました。去年、日本国籍を取得していたことを公表しました。

■国内で様々な反応…海外メディアも注目

 受賞から1週間、今の心境は…。

カロリーナさん
「まだ実感が湧いてなくて、バタバタが続いてるんですけど。本当にミス日本に選んでいただいたんだなと、少しずつ今感じています」

 日本ではなく、ヨーロッパにルーツを持つグランプリ受賞者は半世紀以上の歴史の中で初めてのことです。今回の結果に街の人は、次のように話します。

20代
「問題はないんじゃないかな。でもミス日本って言われると、ちょっと違和感はあるかな」

30代
「ウクライナの方なので、日本らしいって言われると、ちょっとどうなのかなっていう」

 一方、こんな意見もあります。

30代
「外見じゃなくて、内面で審査員の方が審査すればいいのかなと思います」

 日本にルーツを持たない女性のグランプリ獲得。国内で様々な反応が巻き起こっていることに、海外メディアも注目しています。

CNN
「文化的アイデンティティーを巡る議論が巻き起こった」

 カロリーナさんのもとには、各国から取材依頼が殺到しているといいます。自身は、こうした議論について、どう考えているのでしょうか。

カロリーナさん
「ウクライナだったりフランス、アメリカ。日本らしい美しさとは何ですかっていうお話はありました。見た目が日本人じゃないのに(ミス日本は)ちょっと違うんじゃないっていう意見も私は尊重したいですし、逆にこうして皆さんが色んなことを考えてくださっている。プラスな方に変わっていったら、すごく私も幸せだなと思っています」

 現在は東京でモデル業のかたわら、モデルウォークのレッスン講師をしています。

 名古屋で育ったカロリーナさん。地元のものにはついつい反応してしまいます。

カロリーナさん
「あ、愛知と。名古屋弁って結構『何々しとったもんでさ』とか、崩れた日本語なので、東京に出てきてからは周りのお友達とかに『それ間違ってるよ』って言われて。違う、方言なんだよって」

 生まれ故郷のウクライナに帰ると、感じることがあるといいます。

カロリーナさん
「見た目は一緒なんだけど、気持ちの部分で違う。私、海外の人なのかなって感じる。日本は気持ちの部分で、すごくマッチしている。すごく安心感があります」

 常に明るく振る舞うカロリーナさんですが、幼いころは周囲との見た目の違いに悩まされたといいます。

カロリーナさん
「日本語で考えてたし、特に見た目が違うことを気にしたことなかったんですけど。小学生の時に、徐々に自分って日本人に見えないんだって気づくようになって、人前に出るのが恥ずかしくなった」

■ミス日本へのエントリーを決めた理由

 そんななか、中学から始めたモデル活動で転機が訪れました。

カロリーナさん
「周りの大人の方に、見た目は日本人に見えないけど、心が日本人だし、それだけ日本語も(話せて)普通の日本人だから、あなたの個性だよって」

 自分を受け入れ、日本人として生きていく決意をしたカロリーナさん。日本人としてさらに成長したいという思いから、ミス日本へのエントリーを決めました。

カロリーナさん
「色んな意見はあるかもしれないっていうのは覚悟のうえで、どうしても私はチャレンジしたかった」

 ミス日本コンテストは「日本らしい美しさで社会をより良くする」を理念に、「外見の美」「内面の美」「行動の美」の3つの審査基準が設けられています。

 ファイナリストに残ってからおよそ半年間、日本の文化や伝統芸能など様々な勉強会を重ねたカロリーナさん。その熱心に取り組む姿が、審査員の心を動かしました。

一般社団法人 ミス日本協会 大会委員長 和田あいさん
「一つ確信したことがございます。日本らしい美しさは容姿に宿るものではなく、しっかりと心に宿るということです」

■カロリーナさんが語る…「今後の目標」

 多様性が必要とされる時代。今後の目標については、次のように話します。

カロリーナさん
「色んなルーツを持つ方がいて。(自分みたいに)中身は日本人だけど、見た目はちょっと違うタイプだよねって。知ってもらうことで周りへの理解が深まったり、悩んでいる方自身も私を見て1人じゃないんだって思ってもらえると思う。誰かの励みとか、助けになりたい」

(「グッド!モーニング」2024年1月29日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp