キシダに追い詰められるゼレンスキー

キシダに追い詰められるゼレンスキー

今朝見たニュースで、「おっ」と気になったのが、上川外務大臣がキーウに行ってウクライナの外務大臣に会った、という記事だ。ここで上川外相が支援を約束した金額は、何と3千7百万ドルだった。

昨年12月19日のG7財務相中央銀行総裁オンライン会議で、鈴木財務相がウクライナへの支援で約束した金額は、45億ドルだった。アメリカ上院に1,000億ドルを超える対外軍事支援予算を否決され、焦ってワシントンDCに飛んだゼレンスキーだが、バイデン大統領が箪笥の奥から出して来たなけなしの支援額が2億ドルだった。その失意のゼレンスキーにとって光明だったのが、鈴木財務相の45億ドル支援の表明だったことであろう。

おそらくウクライナ政府は早くそのカネをよこせ、と催促していたであろうから、その返事を持ってキーウに来た上川外相はさぞ期待されていたことだろう。その上川氏の回答は、わずか3千7百万ドルで、それ以外はドローン追尾システムとか5台の可動型ガスタービン発電機といった、あまり戦闘に役立ちそうもない支援だった。

米欧の議会は、もうウクライナ支援が何の利益ももたらさないことに気付き、支援を取り止めつつある。日本が最後の砦と思ったが、昨日の上川訪問で、その希望も潰えたことであろう。

かねてより岸田政権は2月19日に東京でウクライナ復興支援会議を開催する、と宣言している。世界の視線はもう戦争継続よりも、和平とその後の復興という方向を向いている。

3月にはゼレンスキー大統領は任期満了に伴い、退陣をするだろう。そして、おそらく再選はない。できるならば、彼自身が和平への土台を築いて後事を次期大統領に託すべきだと思うが、そのように美しい終わり方をするのか、醜態を晒して歴史に名を刻むのかはわからない。

ともあれ、上川外相の今回の通告によって、彼が洞察を深くし、自らの出処進退を潔く決定することを希望するものである。