0:00 はじめに
0:59 ウクライナ情勢の全般的な事柄
2:10 ロシア・ウクライナ情勢ニュース
2:15 ロシア空軍史上未曾有の大損失 飛行場2つ失う
3:53 ロシアの若者半数が戦死 人口統計を分析
5:13 各地域の戦況
5:23 北東部 ルハンスク州方面 国境方面、クピャンスク、スバトベ、クレミンナ、シベルスク方面の戦況
7:24 東部 バフムト方面の戦況
9:18 南東部 ドネツク州アウディーイユカ、マリンカ方面の戦況
11:30 南部 ザポリージャ州ベルボヴェ、ロボチネ、ノヴォプロコピフカの戦況
14:18 後方地域の爆発炎上
14:34 南部 ヘルソン州の戦況
#ウクライナ戦況
#イスラエル情勢
#プーチン大統領
最新のウクライナ戦況を地図を使ってわかりやすく解説!その日のレポートをその日に動画にしています。
ウクライナ軍参謀本部、最新のISW、最新の防衛研究、最新の防衛関係サイト、ツイッター、テレグラムのレポートを中心に日本語でまとめ、英語とウクライナ語で字幕を提供しています。
●過去の動画は再生リストへ
■より快適に見るには
・公開時間は日によって異なります。チャンネル登録して通知をON
・赤:ロシア軍側 青:ウクライナ軍側 オレンジ:係争中
・一辺10kmの正方形が所々あります
・畑の大きさ:1kmX1.6kmほど
●距離
スバトボ・クレミンナ45km/クレミンナ・バフムト55km/バフムト・ドネツク65km/ドネツク・マリウポリ100km/マリウポリ・メルトポリ170km/メルトポリ・ヘルソン200km
●ウクラ軍の損失は?
データ非公表で不明
●noteに内容を日本語、英語、ウクライナ語で掲載
https://note.com/sumaitotoushi/
●投稿主はメンバーシップ動画でJREITと米国株の先行きについて毎週役に立つ話をしています。
■Materials
OST of WoWP, WoT, WoWs – Wargaming.net
■ウクライナ情勢に関するニュースを簡単にお伝えします。
1番目
昨日の動画でベルジャンスクで詳細不明の爆発があったとお伝えしましたが、続報が入りました。
日本でも概略が報道されていると思いますが、
ウクライナ軍はアメリカから供与された長距離地対地ミサイルのATACMSを用いて、
ルハンスク州とベルジャンスクの航空基地に攻撃しました。
確認されただけでヘリコプター9機、
防空システム、弾薬庫、
滑走路の破壊に成功し、
ロシア兵が数十名が死傷した模様です。
ゼレンスキー大統領もATACMSの使用を明らかにしました。
このニュースは二つの側面があり、
まずATACMSを使った長距離精密攻撃に成功したこと、
もう一つはロシア軍の空港に壊滅的な打撃を与えたことになります。
ATACMSは射程300キロの長距離ミサイルで、HIMARSと同じように発射します。
サルジニー司令官は、ATACMSの発射の様子をビデオで公開しました。
映像では複数のミサイルが上空に向かって上昇しているところが確認できます。
今回の攻撃では18発のATACMSが使われたとの情報があり、
クラスター型の弾頭が使われたため、
従来のストームシャドウではできなかった、
飛行場全体に駐機してあるヘリに攻撃ができた模様です。。
2番目
ロシアの統計局が発表した人口統計をメデューサとメディアゾナが分析したところ、
20歳から29歳の死亡した男性のうち、
40%がウクライナ戦争で死亡したことがわかりました。
特に、ブリヤード、ロストフ、北オセチアなどでは、
死亡した若者のうち、
ウクライナ戦争による割合が70%を占めていることも判明しました。
ロシア統計局は2022年の統計から、
戦争で死亡した人数は非公表に変更し、
病気以外の外的な原因で死亡した人数のみ公表しています。
そのためメデューサでは超過死亡数を求め、
過去データから事故など戦争以外の原因で死亡した人数を推計し、引き算したとのことです。
それによると、2022年にウクライナ戦争で死亡した人数は、
メデューサでは1万8千人、
メディアゾナは2万5千人と推定し、
さらにメディアゾナは、
今年の5月末の時点で4万7千人がウクライナ戦争で死亡したと推定しています。。
■それでは、各地域の戦況です。
きょうも戦況の変化のあるところを中心にお伝えします。
●北東部 ルハンスク州方面
ハルキウ、クピャンスクから、
スバトベ・クレミンナ線、
シベルスク周辺の戦況についてお伝えします。
ウクライナ軍のエヴラシュ報道官によると、
この方面では気候が悪化する前に、
ロシア軍が陣地を広げるために攻撃を仕掛けていると報告し、
ロシアの軍事ブロガーは、オスキル川に向けてロシア軍が前進していると主張しています。。
1番目
昨日の動画では、
シンキフカの北でロシア軍が激しく砲撃をおこなった映像をご紹介しましたが、
この評価について、
相反する二つの見方があるようです。
まずロシアに近いSNSでは、
ウクライナ軍が戦況図の付近に進出したという情報があります。
一方、ほかの多くの情報では、
ロシア軍がシンキフカのウクライナ軍陣地に攻撃を仕掛け、
ウクライナ軍が撃退したという情報となっています。
どちらもあり得る話ですので、
いずれ確定したらお伝えします。。
2番目
位置情報付きの映像によると、
イワニフカの東の戦況図の付近では、
ウクライナ軍が地雷除去装置を付けたT72戦車をクラスター砲弾を使って攻撃し、
ウクライナ軍が撃退しました。
この付近にロシア軍が前進してきたことが確認できます。
しかし拠点化には至っていませんので、
戦況図には変更はありません。。
それ以外には、ロシア軍はステルマヒウカ、
ナディアに攻撃を仕掛けましたが、
これらの攻撃はウクライナ軍が撃退し、
ロシア軍に成果はありませんでした。。
●東部 バフムト方面。
天気ははれ、
最低気温2度、最高気温6度。
今日の天気は、くもりの予報。
天気は崩れ、
気温は0度前後になる日が予想されます。。
この方面ではロシア軍がアウディーイユカに引き抜かれ、
戦況図に反映できませんが、
ロシア軍の陣地にいる兵士の人数が減少したり、
ロシア軍の防衛線が後退しつつあります。
○バフムト北方
未確認の情報では、
ウクライナ軍はザリズニヤンスケで前進したとの情報がありますが、
今のところ位置が確定されていないため、
確定し次第戦況図に反映させます。。
○バフムト南方
この方面では戦況図の変化はありませんが、
第3突撃旅団のビレツキー司令官がインタビューに答え、
「ロシア軍の地上部隊は終わっている」と語りました。
司令官は「ロシア軍には経験のある指揮官も下級士官もいなくなり、
短期間の訓練で前線に出されたロシア兵は、
すぐに消え去り、
専門性も経験も培われない。
歩兵、
戦車、
装甲車の地上部隊はどれも劣悪で、
ひどい戦いをおこなっている」と述べ、
この方面のロシア軍が困難に直面していることを説明しました。
その一方で、
「電子戦は強力になり、
砲兵は十分な数があり、
航空戦力は以前の数倍の規模になった」と指摘し、
地上戦力以外のロシア軍については進歩があるとのことです。。
●南東部 ドネツク州
アウディーイユカからマリンカ方面の戦況についてお伝えします。。
ロシア軍は、先週からアウディーイユカの包囲を目指して大規模に攻勢を仕掛け、
連日敗北レベルの大量の損害を出していますが、
「アウディーイユカでロシア軍が勝利する」というクレムリンの政治的目標が設定されているため、
簡単に攻撃を諦めるわけにはいきません。。
1番目
ロシア軍はステポヴェとアウディーイユカに空爆をおこない、
テリコンの鉱山跡に対して攻撃を仕掛けました。
映像では、
ロシア軍の車列が鉱山跡まで前進したものの、
ウクライナ軍の防衛線にさしかかったところで反撃に遭い、
地雷、砲撃、対戦車砲、ドローンで撃退される様子となっています。。
2番目
アウディーイユカの南、
セヴェルネでも同様で、
ロシア軍は積極的に攻撃を仕掛けていますが、
ウクライナ軍に撃退され、前進できていません。。
3番目
ペルヴォマイスケでは、
ロシア軍は戦況図の付近に激しく砲撃をおこない、
その後南の郊外と北の2方向から攻撃を仕掛けましたが、
ウクライナ軍が防衛し、
ロシア軍は攻撃前の位置に後退しました。。
映像は、戦況図の付近に向けてロシア軍が砲撃をおこなっているところとなっています。。
○マリンカ方面
この方面でもロシア軍はマリンカに空爆、砲撃をおこなった後地上戦を仕掛けました。
またノヴォミハイリフカには対戦車砲でウクライナ軍陣地に攻撃を仕掛けましたが、
いずれもロシア軍は前進できず、
戦況図には変更はありません。。
●南部 ザポリージャ州
トクマクのこの日の天気はくもり、
最低気温1度、最高気温12度。
今日の天気は、はれの予報。。
アメリカ陸軍ヨーロッパ担当のオドネル報道官は、
アメリカ軍のラジオチャンネルで、
「提供予定だったM1A1エイブラムス戦車31両すべてがウクライナに到着した」と発表し、
「いつ、どこで使うかはウクライナ次第だ」と述べました。
天候の関係もあることから、
使うとすればこの方面になると考えるのが順当ですが、
報道官は、「ウクライナ軍では、
ロシア軍に対する最大の効果を発揮することを考えているため、
前線に登場するまでに時間がかかるかもしれない」と説明しました。。
また視聴者様で「ウクライナ軍はなぜ攻撃しないのか?」という質問がありましたが、
ロシア軍がアウディーイユカに部隊を集結させ、
連日大損害を出している間に無理に攻撃しなくても、
ロシア軍が大敗北を喫して、前線全体が疲弊してから攻撃した方が前進しやすいだろうと思われます。
昨日もお伝えしましたが、
南部では泥濘期に入るのは遅く、
泥濘の程度も低いうえ、
ことしは比較的乾燥した気候との話もあります。。
○ヴェルカノボシルカ方面
この方面では戦況に変化のある情報はありませんが、
ウクライナ軍は防衛に徹し、
ロシア軍はマカリフカの東で熱気化爆弾を投射しました。
一方でウクライナ軍はノヴォペトリキフカの付近を走行していたロシア軍の戦車をドローンで攻撃し、
撃破しました。
使用しているのはマヴィック3で、
ウクライナ軍はこれに、
最近開発した無線通信機を取り付け、
前線から10キロ以上離れているところまで攻撃をおこなうことに成功しています。
この通信機はウクライナの企業が開発したもので、
周波数を常に変更して通信を続け、
敵が電波を探知する前に周波数が変わってしまうため、
妨害を受けないとされています。。
○ヴェルボヴェ・ノヴォプロコピフカ方面
この方面では、接触線に沿って双方が攻撃を仕掛けていますが、
戦況図に変更はありません。。。
●後方地域
冒頭のニュースでお伝えしたベルジャンスクとハリコフの空港の攻撃以外には、
スカドフスクでミサイル攻撃による爆発があったとの情報があります。。
●南部 ヘルソン州
この方面では、
ロシアの軍事ブロガーが、
ウクライナ軍がアントニフカ付近からドニプロ川を渡り、
ポイマを制圧し、
同時にピシチャニフカに前進していると報告していますが、
確認できる情報はなく、
今のところは不明です。。
今日は以上です。
ご視聴いただきありがとうございました。
コメントを書く